【新唐人日本2012年2月22日付ニュース】中国では近年、50都市以上で地盤沈下による被害が出ています。主な原因は、地下水の過剰採取と高層ビルの建設が挙げられています。専門家は、政府が責任をもって改善措置を取るべきだと指摘します。
18日、ミニブログに上海の環球金融センターと建設中の上海中心ビル付近の地面に生じたひび割れの写真が掲載。長さ8メートルに上るひび割れは、市民の不安を招いています。
同済大学地下建築と工程学科 蒋明鏡教授
「技術に勿論問題がありますが、多くの措置が行き届いていないのも関係します。
投資者側が何かをしたい時、強いほうの言い分が通るので、このような状況が生じます」
上海地質調査研究院のデータによると、1921年から1965年まで、上海の市街地は1.69メートル沈みました。現在、上海にはおよそ8000棟の高層ビルがありますが、高層ビルの建設も地盤沈下の原因の一つだと指摘します。
同済大学地下建築と工程学科 蒋明鏡教授
「上海の地下水位は比較的高いので、地下水を抜いてから施工すると、水位が下がり地盤沈下が生じます。その後、地面を掘りビルを建てます。そうするとまた地盤沈下を引き起こします」
一方、西安市では地下水の過剰採取によって、深刻な地盤沈下が現われ、ここ10年では、毎年7cmずつ沈下しています。地面のひび割れによって橋の橋脚もひび割れています。また、このバスケット・コートの地面にできたひび割れはすでに一年になり、もう使えなくなっています。
蒋教授は、各地の地盤沈下の原因をこう述べます。
同済大学地下建築と工程学科 蒋明鏡教授
「原因は二つに分類できます。一つは地下水の過剰採取、市民の使用水以外工業用水などで、地下水位が下がります。もう一つは、工事や工事の措置と関係あります」
中国メディアによると、中国全土で20cm以上の地盤沈下が発生している面積は、7万9千平方キロメートルに上るそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/02/21/a662762.html. (中国語)